ナイナイ岡村の「風俗」発言・矢部の説教は、何が問題なのか 〜性差別を正しく指摘するために〜

* ナイナイ岡村の「風俗」発言について 個人のブログにもウェブメディアにもまともな記事がほとんどなく、これならわたしが書いた方が全然いいじゃん、と思ったので書いています。岡村の発言についてよりも、矢部の説教についていろいろ書いておきたいこと…

理想のデート

やってみたいことリスト(思いついた順、2020年3月12日) ふたりで東京堂書店かジュンク堂池袋店へ行く。「あ、おれこの本すごく好きなんだよね」「私はこの雑誌のこの号がクソだと思ったな」的な会話をしながら棚を移動する。 味園ビルの飲み屋街へ行く。別行…

戦争に反対する唯一の手段は……/文化的雪かき

・戦争に反対する唯一の手段は…… 戦争に反対する唯一の手段は、各自の生活を美しくして、それに執着することである。 吉田健一『長崎』 一月の末、夜中にtwitterを見ていたら、「ちゃんと生活したい。キーマカレーおいしく作れました。」という投稿が流れて…

上司の言うAIがAIじゃない率は異常

・上司の言うAIがAIじゃない率は異常 タイトルどおりです。最近はこんな話も出てきて、物騒な世の中になってきたなと感じるので書いておきたいと思います。 this.kiji.is タイトルの「AIじゃない」体験でいうと、以前青山のデザイン事務所で働いていたころの…

12月14日の日記

友だちと立ち飲み屋で話していて、DVやモラハラの話題になった。 人が感じる精神的な苦痛は、ある特定の場で加害を受けている状態から、“ダブルバインド”の状態におちいることでさらに深刻なものとなる、という話をむかしNHKニュースで見たことがある。たと…

12月6日の日記

・12月6日は◯◯さんの誕生日です。 何年もまえのこと。人の記号的なプロフィール集積に関心があり、友人、知人の誕生日をまめにiPhoneのアドレス帳に記入する習慣があった。あれからiPhoneも変わった、住む場所も付き合う人も変わったのに、種々のケーブルや…

草の根で文化活動をやること/“やっていき”のこと

引用が多く、スクラップブックのようにまとまりのない文ですが、ここ一年の活動を通して、文化をつくること・お客さんをつくることについて感じた雑記です。 = = = = = ・草の根で文化活動をやること 約一年まえのこと。わたしは小雨が降って肌寒い九月のあ…

『呉服元町商店街』のこと

・『呉服元町商店街』のこと このたび、数人の編集者、イラストレーター、デザイナーで協力して『呉服元町商店街』という本を作り、世に出すこととなりました。高齢化や過疎化、ショッピングモールの出現など、様々な逆境のなかで失われつつある商店街の風景…

11月5日の朝の日記

なにか重要なものを拾う夢や、珍しい動物を飼いならす夢ををときどき見る。起きた瞬間は頭が混乱していて、ほんのいままで手にしていた感触の喪失にショックを受けている。夢のなかで手に入れたものを現実に持ち越せないのは当たり前だけど、当たり前だから…

十月の日記・雑記

十月の日記のカットアップです。 ・人間関係でめちゃめちゃ怒られる 人間関係でめちゃめちゃ怒られている。 怒られながらふと、ミステリアスな人間というのは、人間関係においてある部分では百点をとれるが、他のサスティナブルな部分はぼろぼろなだけの人で…

本は積んでおくだけで頭に入ってくるので読まなくておk

* 序文・積ん読が頭に入ってくる話(1/4) 早稲田松竹でセルゲイ・パラジャーノフの映画を観た帰り道、身の回りでいちばんシネフィルの友人がこんな冗談を言っていた。「もし上映中に寝ちゃっても、まぶたをとおして光が透過してくるから実質観たのと同じ」だ…

マジのガチで誠実なフェミニズム入門(あるいはリベラル批判)

* 記事を書いたきっかけ・序文(1/7) この記事を書くきっかけとなったのは、フォロワーのこんなツイートだった。 フェミニズムと、表現規制反対って同居出来んのかな?矛盾した主張になるのかな? 原文まま。目に入ってすぐ、「同居できるよ!当たり前だよ!…

日記・雑記(3) ワンピースってどこがおもしろいの?と聞かれた話

<中学の教室っぽい話がしたい> 最近友達から、「ワンピース好きなの?意外!田舎のヤンキーが好きなイメージしかない。絆とか、友達(ダチ)とか、地元とか言ってる人のイメージしかない」と言われて、いやいやいや、めっちゃおもしろいからね!!!!!とその…

筋トレをして鬱になった話と、筋トレは虚しいという話

・筋トレをして鬱になった話 わざわざこんな記事を書く気になったきっかけはこれ。 やっぱそうや!筋トレすればいいんですよ!筋トレすればドーパミンもエンドルフィンもノルアドレナリンも出ますし、「幸せホルモン」セロトニンと、テストステロンで精神的…

地理、水場、引越しなどについての日記

1/2 この春、いま住んでいる東京から福岡へ引っ越す。もともと生まれ育った京都が愛憎ありつつも好きで、ミーハーだから東京も好きで、それ以外ではじめて住んでみたいと思えたのが福岡だった。 東京や大阪とは比べものにならないほどきれいな都心、外食産業…

二十一世紀に音楽を聴くということ

クレヨンしんちゃんを見ていたら、しんのすけたち園児組が、不良っぽい年上に絡まれるシーンが流れてきた。園児たちが冷や汗をかくなか、しんのすけが「ねえ、おにいさんたち…」と、オネエ口調の冗談でからかい、なんだこいつ、と逆に不良の方がどぎまぎする…

やれたかも委員会の感想と雑記

※書き手は男です 仲のいい女友達に、南国のリゾートでお酒飲んでパーティー行ってサーフィンして…という派手な遊びの好きな子がいる。その子は何度か同じリゾート地で遊んでいたのだが、通ううちに、数ヶ月前に寝た男の子とクラブで鉢合わせたらしい。そのと…

パターソン感想

ジム・ジャームッシュによる、ある詩人の一週間を描いた作品。共に暮らす妻はチャーミングで、ブルドッグのマーヴィンは視界に入るだけで思わず微笑んでしまう愛らしさである。詩の素晴らしさ、最後の永瀬正敏のシーンのひどさ*1などいろいろと見所のある映…

日記・雑記(2) 選べなかったものを選びなおすことについて

有楽町で中学の同級生と飲んだ帰り、書店を探してあの辺りをふらふらと歩いていた。Googleによると、付近で21時以降も営業しているのは銀座の蔦屋書店だけとのことで、千代田区と中央区の境目はこの辺か?などと考えながら、まだまだ活気のある夜の街を通り…

ヒップホップ警察を追い返せ!!と、この時代のスノビズムについて

昨日からよく見るこの記事。 ヒップホップ警察を追い返せ!!【ゲストぼくのりりっくのぼうよみ】|柴那典 /大谷ノブ彦|心のベストテン 大して意味もない飲み屋の談義みたいな話だけど、たぶん、ダイノジ大谷に対するそもそもの風当たりの強さや、柴那典の…

昔を語るということと、20センチュリーウーマンの感想

休みの日に保坂和志のエッセイを読んでいたら、ギリシア悲劇、エウリピデスの話が出てきた。話題に上るのは『トロイアの女』なのだが、面白いのは、ギリシア軍に破壊し尽くされたトロイアの街で、トロイアの女王ヘカベがこんな台詞を吐くところだ。 「しかし…

日記・雑記 カメラを向けられたときのぎこちなさについて

6月〜7月上旬の、とりとめもない日記・雑記です。 ‪<カメラを向けられる> 訓練されていない人間に、いざ撮影、とカメラを向けると、動きがぎこちなくなる、ただ歩くだけで不自然に見えてしまう、という図は簡単に想像がつく。今日、「そういう時は何かものを…

牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件 感想

1991年の台湾映画。観てからひと晩経ちはしたものの、いまだに「すごいものを見た」という感覚が自分の中で反響していて、いまいちまとまらない状態のまま書いていく。 ===== この映画にはまず、中国(親)から分かれた台湾(子供)という図*1がある。そし…